他業種からのIT転職

【元料理人が解説】飲食店の正社員がきつい7つの理由と3つの対策

2024年3月16日

飲食店の正社員ってなんでこんなにつらいの...。
朝から晩まで働いていきつすぎるよ...。
なにかこの現実を変える方法はないかな...。

飲食店で正社員として働いているとなんでこんなにきついんだろう?って思うことが多々ありますよね。ぼくも飲食業界で8年ちかく働いてきたのでその気持がよくわかります。

この記事では、なぜ飲食店の正社員で働くあなたがきついと感じるのかを元料理人のぼくが言語化していきます。最後には3つの対策を紹介して、この記事を読み終わった頃にはどうしたらこのきつい日々から抜け出せるのかがわかるようになります。

この記事を書いた人

ゆうと

都内のIT企業で働きながら、地方でフルリモートワークをしている20代。
本ブログを通じて、未経験だけどIT業界に転職したいあなたのあと押しをします。

  • 高卒から3年間のフリーターを経て、飲食業界に就職。
  • 飲食業界で6年働いた後、コロナがきっかけで未経験ながらもIT業界へ転職。
  • 現在はシステム移行のプロジェクトマネージャーとしてIT業界に従事。

飲食店の正社員がきつい7つの理由

飲食店の正社員がきついとされる理由は以下の7つです。この7つの理由が重なったら、そりゃ誰だってつらいと感じますよね...。

飲食店の正社員がきつい7つの理由

  1. 長時間労働
  2. 休日が少ない
  3. 低賃金
  4. 肉体的負担
  5. 高いストレス
  6. ワークライフバランスの悪さ
  7. キャリアアップの難しさ

それぞれの理由を実体験をまじえながら解説していきます。

理由1. 長時間労働

まずはダントツでこの理由ではないでしょうか?飲食業界では、長時間労働が当たり前になっていますよね。閉店後の片付けや翌日の仕込みに追われ、家に帰る時間が深夜になることも少なくありません。ではなぜ長時間労働になるかと言うと、当たり前ですが店舗の営業時間という縛りがあるからです。だいたいの飲食店はランチ営業があって、ディナー営業は22時や23時がラストオーダーでそこから閉店準備を始めます。その時間はどんなことがあっても店舗に立ち続けなければいけません。

これが例えばIT業界の場合は、就業時間の規則はあれど、会社の制度によっては午後の15時で退勤することも可能だったりします。なぜなら、店舗で働いているわけではなく、オンライン上でPCを使って仕事をしているからですね。ここが大きな違いです。

ゆうと

ぼくも割烹料理屋で働いていたときは、朝9時に出勤して夜中まで働いていたな...。今考えるときつすぎるよ。

理由2. 休日が少ない

これも飲食業界の悪しき文化ですね。休日が月に数日という職場も珍しくありません。休みたくても休めない現実が、精神的・肉体的疲労を加速させますよね。他業界では当たり前に週休2日なのに、飲食業界は週1日休みがあれば良い方みたいな考え方は何なのでしょう?

従業員にどの程度休日を与えるかどうかは、その企業によって異なるので、正社員であるにもかかわらず週2日の休みを与えない飲食店は今の御時世では考えられません。

あとは、長時間労働とも関連しますが、アルバイトが確保できないがゆえに、正社員であるあなたがサービス残業させられたり、休日出勤しなければならないケースはどこの飲食店でもありますよね。

周りの人は月に8日休日があるのに、飲食店で正社員で働く自分は半分の週休4日。それは精神的にも肉体的にもきつく感じるのは当たり前です。

理由3. 低賃金

これも飲食店の正社員として働く方がきついと感じる大きな理由ですよね。正直、人によっては長時間労働で休日が少なかったとしても、その分お給料が多くもらえるならそれで良いという人もいるのではないでしょうか?

ですが、現実はそんなに甘くはないのです。多分あなたが一番感じているはず...。

実際に飲食業界とIT業界の平均年収を比較した表がこちらです。

業種全体男性女性
IT/通信446万円478万円393万円
小売/外食359万円400万円317万円
引用:平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】

もしかしたら、ぱっと見そこまで大差はないなと感じた方もいるのではないでしょうか?いえ、騙されてはいけません。きつい理由にあげた「長時間労働」「休日が少ない」つまりIT業界で働く人以上に働いているにもかかわらず、平均年収が全体で100万円弱差があるということです。これはきついと愚痴をこぼしたくなりますよね。

ゆうと

ぼくは飲食業界からIT業界に転職しただけで年収が数十万円UPしたよ!

理由4. 肉体的負担

長時間立ちっぱなしの仕事は当たり前で体への負担が大きいのも飲食業界で働く辛さの一つですね。ぼくもずっと立ちっぱなしなのが辛くて、靴の中に体圧分散の良いソールを入れてやり過ごしていました。笑

10代の若いときは体力があるので長時間立ちっぱなしでも問題ないのですが、年々歳を取るにつれて体力が保たないのがまたきついというか悲しいですよね。

理由5. 高いストレス

肉体的負担だけではなく、正社員として飲食店で働いていると、アルバイトの子のミスの謝罪だったり、厳しいお客様からのクレーム対応が発生します。人手不足からくる業務の多さが、日々のストレスを高めています。

それだけではなく、社員間での人間関係も悪かったりすると最悪すぎですね。みんなストレスを抱えているので仕方がないのですが、こういった飲食店で働き続けていると心身ともに疲労してしまいます。

理由6. ワークライフバランスの悪さ

ワークライフバランスというのは、仕事とプライベートのバランスのことを言います。飲食店で働いていると、色んなワークライフバランスの悪さに衝突しますよね。

ワークライフバランスの悪さ

  • 土日が休めないから「友達と予定が合わない」「子供の運動会に行けない」
  • 仕事が夜遅くまであるから家族との時間を作れない。
  • 平日夜の仕事終わりに飲みに行けない。

言い出したらきりがないですが、飲食業は仕事とプライベートのバランスが取りづらい場合がほとんどです。

例えば、IT業界であればリモートワークという制度があるため、仕事場に行かずとも家の中でPCひとつで働くということができたりします。そうすると、家族との時間が取りやすくなったり、本来の通勤時間を自分のスキルアップのために時間を使うことができますよね。

理由7. キャリアアップの難しさ

飲食業界特有の階層制度や、小規模な店舗では上に行くポジションが限られており、キャリアアップが見込めない場合があります。料理人の場合で言うと、大きな飲食店の場合は「揚げ物担当」「刺し身担当」「スイーツ担当」「前菜担当」みたいな形で持ち回りで定期的に入れ替わることもあるかもしれません。ホールの場合は店長とそれ以外でしかない場合も少なくないです。

飲食店の場合はポジションが少なかったり、料理長・店長がコロコロ変わるなんてことはないので、世間一般でいうキャリアアップが一般正社員にはなかなか難しい現実があります。

以上、7つの理由から飲食店の正社員として働くあなたがなぜきついと感じるのかを言語化してみました。では、どうしたらこのきつい日々から抜け出せるのか、次に3つの対策を紹介していきます。

飲食店の正社員として働くあなたのきつさを解消する3つの対策

このままきついと愚痴を言いながら働き続けるのはやめましょう...。あなたにとってもっと良い未来があるはずです。以下3つの対策のどれかを選択してとにかく行動してください。

きつさを解消する3つの対策

  1. 本部スタッフを目指す
  2. 労働環境の良い飲食企業に転職する
  3. 他業界へ転職する

対策①:本部スタッフを目指す

大前提として、あなたが働く飲食店に本部という概念があるかどうかによって変わってきますが、もしも本部があるのであれば現場を離れて本部スタッフとして店舗運営の道に行くのもひとつの策です。

本部スタッフだから楽といったことはありませんが、労働環境の改善やキャリアアップの幅は広がる選択だと言えます。

本部スタッフになるには、だいたい以下の3つがポイントになることが多いです。

  1. 業績向上への貢献
  2. マネジメントスキルの獲得
  3. 専門知識の習得

店舗側から本部スタッフへ異動するということはよくあることですが、異動した後にあなたが活躍できる見込みがなければまず異動はありえません。活躍できる見込みをアピールするには、店舗で働く中で会社に対して何かしら貢献する必要があります。売上をあげるために工夫して取り組んでみる、店長や副店長になってビジネスマンとしてスキルがある人材になる、本部スタッフの業務に関する勉強をする。これらの努力をしてはじめて本部スタッフへの異動の切符を獲得できます。

もしもあなたが働く飲食店に本部機能がある場合は、どんなステップを踏めば本部スタッフに異動できるか聞いてみるのが一番の近道です。

ゆうと

ぼくは社長に直談判してプレゼンをして、本部への異動を掴み取ったことがあるよ!

対策②:労働環境の良い飲食企業に転職する

長時間労働や常に人手不足といった労働環境の悪さは人間関係にも影響が出てきます。こうなると悪循環でしかありません。

今のきつさを解消するには、手っ取り早く今の労働環境を変える努力をする必要があります。世の中には飲食店が数え切れないほどあって、土日に休むことができて、労働時間も8時間しっかり守っている飲食店が探せばいくらでもあります。その探す面倒臭さに負けてしまうと、いつまでたっても今の状況に愚痴を言って終わってしまいます。愚痴を言いながらも重い腰が上がらないことはよくわかります。日々の忙しさに負けて、新しい転職先を探すことはものすごく大変ですよね。それでも今のきつい状況を抜け出すにはどうにかアクションをしなければ何も変わりません。ぜひ、この記事をきっかけに動き出してみてください。

最近は、飲食業界に特化した転職サポート付きのサービス もあるので、専門スタッフに相談しながら自分に合った飲食企業を探すことをおすすめします。

対策③:他業界へ転職する

きつい理由のひとつに「低賃金」がありましたが、ここはどうしても業界に依存する傾向にあります。つまり、いま伸びている業界に転職するだけでベースのお給料が上がったり、転職時ではお給料が変わらなかったとしても転職後の昇給するチャンスがたくさんあるということです。

お給料面だけでなく、例えば家族構成が変化してくると土日休みが欲しくなったり、ワークライフバランスが良い仕事につきたいとなったら、他業界に目を向ける必要が出てきます。

中でもいま伸びている業界で言うと、誰もが納得のIT業界が一番おすすめです。いま飲食業界で働くあなたにとってIT業界は程遠いと思ったとしても、未経験でIT業界に転職することは可能です。

  • この記事を書いた人

ゆうと

ITベンチャー企業に基本フルリモートで勤務しています。高卒&元フリーター、そして飲食業界から、IT業界へ未経験で飛び込みました。 未経験でもIT業界への転職は可能です。自分自身の経験を活かして、未経験でIT業界で働きたいと思っている人をあと押しするブログを運営しています。

-他業種からのIT転職