テレワークって実際どんな働き方なの?メリットは大きくあると思うけど、一方でどんなデメリットがあるの?これからテレワークという働き方を目指していきたいけど、実際の働き方のリアルがどんなものなのか知りたい!等々、色々と疑問がわくのではないでしょうか。
この記事では、地方で暮らしながらも都内の企業でテレワークをしているぼくが、テレワークのメリット・デメリットを洗い出していきます。2年弱の期間、今でもテレワークをしているリアルな体験談をお届けします。
この記事を読めば、テレワークのメリット・デメリットを含めてそのリアルを知ることができますよ。
テレワークのメリット①:ワークライフバランスの実現
これはテレワーク経験者の誰もが口にするメリットだと思います。ワークライフバランスとは、仕事と生活のバランスがとれた状態のことを指します。このバランスを取ることができるのがテレワークの一番のメリットです。オフィスへの出社スタイルではなく、自宅で仕事ができるだけで、本当に様々なワークライフバランスを実現できます。
テレワークのメリット②:通勤時間によるストレス軽減/時間の確保
上記のワークライフバランスの実現に大きく関与しているのが、通勤時間がなくなることでの時間の確保にあります。通常、オフィスへ出社するとなると、朝早く起きて身なりを整えて、女性であればお化粧もしなくてはなりません。そこから満員電車に揺られて、心身ともにストレスを受けてからのオフィスでの仕事が待っています。
ではテレワークだとどうなるか。極端なことを言うと、朝10時が始業時間だとすれば、9時59分に起きて1分後の10時にパソコンを開けば良いのです。
これは極端な例ですが、オフィスに出社しなければいけない場合、体調が悪くても朝早くから準備をして電車に乗らなければいけません。でも、テレワークの場合は体調を考慮してギリギリまで身体を休めるということができるのです。体調が悪いのに、満員電車に揺られることほどストレスなことはありません。これは本当に大きなメリットだと思います。
その他、ぼくが働く会社でもお父さんが保育園への送り迎えをしたり、お子さんをお風呂に入れたりして、うまく奥さんと育児を分担しているなんて話しも良く聞きます。
テレワークのメリット③:生産性の向上
仕事面で言うと、プライベートと仕事がうまく両立できることで、仕事全体の生産性も向上すると感じます。仕事が始まるまで変なストレスがかからないので、頭がフレッシュな状態で仕事に取り掛かることができますし、逆に仕事が終わった瞬間にベッドにダイブすることだってできるので、頭や身体が疲れ果てるギリギリまで働くこともできます。
自宅で仕事をしていると見張る目がなくなってさぼってしまう、という声もあるかと思います。この後のデメリットでも伝えますが、テレワークの場合は仕事の成果でしか評価されなくなります。そのため、さぼっていれば成果は出せずに評価されないので、本末転倒というか、いつか痛い目を見ることになります。
ぼくが勤務している会社の場合、元々オフィス勤務のスタイルからコロナ禍を経てテレワークになっています。そういった背景がありながらも、会社の業績としては右肩上がりです。数字が語っているように、生産性が下がるどころか、うまくワークライフバランスを整えながら生産性をあげて成果を出しているんだと思います。
テレワークのメリット④:モチベーションの向上
上記のようなメリットを享受できることは、仕事をするうえでとてもモチベーションの維持・向上につながっていると実感しています。近年はリモートワークという働き方が世の中に浸透し、転職先の条件としてリモートワークが第一になることも多いです。リモートワークができるというだけで、その会社で働く大きな理由になりますし、その会社で働き続けるモチベーションの1つになりえます。
テレワークのメリット⑤:働きたい企業の幅が広がる
ぼくは実際に地方で勤務しながらも、都内のIT企業でテレワークスタイルで勤務しています。会社を見渡しても、関西地方でテレワークする方、北は北海道、南は福岡でテレワークしている方もいます。
そうなると、自身の住む地域に働きたいと思える企業がなくても、テレワークを推奨している企業であれば、居住地と会社の所在地は関係なく働きたい会社を選定することができます。
企業にとっても居住地関係なく優秀な人材を確保できるため、これから企業のテレワーク化はますます進行していくと思います。一度テレワークの経験があり、転職する際の成果を示すことができれば「テレワーク環境下でも成果が出せる人材」として転職も有利になるはずです。
テレワークのデメリット①:不健康になりやすい
テレワーク経験者の大半はこのデメリットをあげると思います。通勤であれば、家から駅までの徒歩や自転車、駅から会社までの徒歩といった形で少なくとも運動をすることができます。また、オフィスの場合は自席から会議室や自席からトイレといった移動も運動と言えるでしょう。
一方でテレワークの場合は一日中家から出ないなんてことは当たり前にあります。トイレへの距離も数十歩ほどなので、下手したら一日あたり500歩も歩かないなんてこともあるでしょう。そうすると、体重が増えるきっかけになったり、筋力が衰えたりといった体感が出てきます。
また太陽の光も浴びなくなってくるため、体内時計が狂ったり、幸せホルモンが分泌される機会が減ってきたりします。
テレワークに取り組む場合は、意図的に運動する時間や太陽に浴びる時間を確保するのが良いでしょう。
テレワークのデメリット②:社内での関係構築がしづらい
オフィスで仕事をしていると自部署以外のメンバーとの立ち話だったり、雑談から「勤務後に飲みに行こう」という発展があったりします。雑談から仕事の相談につながったり、次回仕事で何かあった時に相談しやすい関係を構築することができます。
一方でテレワークの場合はよくも悪くも社内会議以外では基本的に他メンバーと会話する機会がなくなるのが必然です。無駄な世間話が減る分、自分の業務に集中できるといったメリットはあるものの、やはり何か社内でわからないことがあった時に気軽に相談できる関係先がいない場合はそれはそれで業務が滞るきっかけになります。仕事の相談だけでなく、アドバイスをもらえたり、仕事への考え方を吸収できたりするので、やはり社内での関係構築は重要と言えますね。
テレワークのデメリット③:成果をアピールしづらい
あなたの評価者がテレワーカーのあなたを評価するには、評価物や評価面談でしかあなたを評価できません。つまりは、あなたがどんな成果を出したのか、また、成果をうまく面談でアピールできるかにかかってきます。
もしも会社全体でオフィスワークだった場合は、成果を出すまでのプロセスが見える化されやすくなります。前述した「オフィスでの雑談」や「飲み会」等のコミュニケーションの場での相談だったり、成果のアピールをすることが可能です。会社の評価軸によって、そもそもプロセス(成果までの過程)は評価しないというケースもあるので一概には言えませんが...。
テレワークでも成果をアピールする方法はいくつかあるので安心してください。自分が立てた目標に対して、「目的の正当性の確認依頼」や「6割程度の作業時点で細かく上長に方向性のズレがないか確認する」等々、自分からコミュニケーションを積極的に取りに行くことでアピールができたり、正しい成果を見てもらいやすくなるでしょう。
テレワークのメリット④:転職先の幅が狭まる
メリットとして「働きたい企業の幅が広がる」と書きましたが、実はデメリットもあるので要確認です。
ずばり、一度テレワークを味わってしまうと、「出社必須の企業は転職時の選択肢に入りづらくなってしまう」ということです。読んでおわかりの通り、デメリットよりもメリットが大きすぎるので...。自身が興味ある企業がテレワークを導入していない場合はその時点で選択肢から外れることもあるでしょう。「働きたいと思える企業VSテレワークという働きやすさ」どちらを取るかというトレードオフなので、あなたの決断によると思います。
後者を選んだ場合は、世の中的にテレワークはマイナーな働き方であるため、転職先に困る可能性があるかもしれません。
さいごに
テレワーク現役経験者からすると、メリットの方が断然大きいと感じますが、一定デメリットもあるため一概にテレワーク万歳とは言えないと思います。これからテレワーク導入企業がある方は本記事のデメリットがあることを念頭に業務に取り組んでいただき、うまくデメリットを回避してもらえればと思います。これからテレワーク導入している企業を転職先として探すという方の参考にもなれば嬉しいです。